2012年1月12日木曜日

早朝

昨日,2年生が修学旅行に出発し,1年生だけで練習をしているが,朝練に出てくる時刻が遅い。朝は言わないと遅くなるのがこのチームの悪いところで,本校に赴任して思うが,部員だけでなく,学校全体が朝早いということに抵抗があるように感じる。
 前任校で朝練を見ていた頃,終わりは8時20分と決めていたが,始まりは列車通学生が7時50分からしか始められないので,遅くてもその時刻に始めるようにと指示していた。だから,自分は7時40分にはグランドに行くようにしていた。
 ところが,ある自転車通学の男子部員が自分より早く来て練習を始めていたのである。それならと自分も彼よりも5分早く来るようにした。するとまたさらに早く来るようになった。それを繰り返しているうちに彼は7時前に来るようになった。
 実は,その部員は幼い頃に,左腕の肘から先が事故によって失われ,自転車の運転は片手でおこなっているのである。さて,今の親は同じ環境になったらどうするだろうか。おそらく,車で学校まで送迎するのだろう。彼の母親はこう話してくれた。「私が連れていくのは簡単だけど,それではこの子は自立できない。いつかは本当に1人で生きていかないといけなくなるのだから,できるだけ何でも自分でするようにさせています。だから,朝も片手で運転することで時間がかかるのなら家を早く出るように言いました。最初は坂道が速くこげなかったり,こけたりしていたようですが,慣れてくるとだんだん早く学校に着けるようになったのです。」ちなみに彼は,学校は3年間皆勤である。
 朝早いことに抵抗感を持つことが情けないとは思わないだろうか。自分は,朝起きるのが辛いな思った時は,いつも彼のことを思い出すのである。