2012年1月6日金曜日

次のために

昨日の練習でビルドアップ走をおこなった。ビルドアップ走というのは,距離走をする中で徐々にペースを上げていく練習である。本チームはこの日,男子は12km,女子は8kmで,ラスト2㎞はフリーとした。
 昨日は,ペース感がないという点について述べたが,今日は,この練習を成立させるのに困難なもう一つの点について。
 ビルドアップ走はできるだけ集団でおこないたい。しかし,選手たちには実力差があるため,一斉に走り出すと設定したペースでは厳しい者がいるので,集団から脱落する選手が出てくる。ただ,一度離れると極端にペースダウンする。そうなると,いくら声をかけても立て直すことはない。集団から離れても,自分なりに走ればいいのだが,離れたらそこで終わりかのように,急激にペースダウンしてしまう。また,ラスト2㎞のフリーでは,どこまで追い込めるかが勝負になるが,ほとんどの者が追い込めていない。人間はどうしてもどこかで切れ目を作ってしまうところがあり,そこまでぎりぎりで,フリーになるところまでつくとプツンと糸が切れたように置いていかれてしまう。
 ペースが徐々に上がっていく練習なので,序盤で苦しくなると,後半に対してプレッシャーや不安を感じてしまう。だから,本当に苦しくなる前に苦しくなってしまうのである。本当の苦しさを避けようとしているように見える。
 この練習は,人間性や競技に対する意識が非常に大きく影響するのだなと思った。こうしたことを指摘されて,自分自身が納得し,次に同じ練習をして,指摘された部分に直面した時に「ここでがんばらないといけない。」と思ってくれればいいが,自覚がなかったり,余裕がなくなったときに考えられなかったりすると進歩がない。この部分が強くなってくれれば,本チームはかなり前進できるのだが,と強く感じた。