今日は1月17日。17年前の今日,神戸では大震災が起こった。自分が兵庫県教員として採用されて初めて迎えた冬のことだった。
昨年3月,東北でまたもや大きな震災が起こった。「また…もういいじゃないか…」表現としてはよくないとは思うが,そんな思いがよぎった。
そして昨年末,日本漢字能力検定協会が公募の「今年の漢字」では「絆」が選ばれた。自分もこの漢字がふさわしいと思った。しかし,問題はその後である。
何かと言えば絆,絆とメディアが口にすることが気になった。街を歩けば,この絆を使って商売をしている。うまく表現できないが,絆という漢字が選ばれたことで,これを軽々しく使っているように思えて仕方がない。自分は,何かこの「絆」という言葉を口にするのが嫌になり,「今年の漢字」のあり方さえも疑問に思うようになった。
絆とは,そんな安易に選ばれた漢字なのだろうか。自分はそれほど大きな被害には遭わなかったが,阪神淡路大震災から17年経った今でも,あのときの記憶が消えることはない。そんな大きな震災から,自分一人ではなく,皆が手を取り合って生きていこうという気持ちが絆という言葉を生んだのだと思う。
もっとこの言葉を大事にしてほしいものだなと,この日を迎えて心から思った。
