2009年6月30日火曜日

雨の中の笑顔

 このところ,ようやく梅雨らしい天候になり,雨がよく降っている,せめて朝練だけでも,何とかグランドを走りたいと思っていたのだが,昨晩の雨でかなりゆるくなっていることが懸念された。無理やりではあったが,グランドで走ることができた。しかし,午後は2日連続で雨が降っており,また2日連続で練習を見ることができない事態になった。選手たちは学校前の野々池貯水池周回道路で練習しているから,ちょっとだけのぞくということもできない。それでも明日から考査に向けて練習をフリーにするので,ミーティングだけでもと思い,無理やり野々池に向かった。最後の班が体操をしていてギリギリ間に合った。雨の中ではあったが,選手たちに悲壮感はなく,とくに女子には明るい笑顔があった。それだけでホッとした。
 ミーティングも雨の中で傘を差さずにおこなったが,少し雨も弱まったこともあり,通常通りできた。明日からは期末考査に向けてしっかりと勉強し,気持ちよく夏休みを迎えてもらいたい。

2009年6月29日月曜日

今日の心の癒し

 今日は,ある程度予定はしていたことなのだが,午後の練習は最初から最後まで見ることができなかった。今まで見れないことがあっても,最初か最後にはミーティングができたのだが,まったく見ることができなかったのは久しぶりである。ストレスのたまる1日であった。
 その練習が見れない原因となる仕事を終えるとすでに20時30分をまわっていた。今日は自分の仕事というものはほとんど手つかずで,他の仕事にばかり追われており,机の上は山積みであった。それを1つずつ済ませて22時前,ようやく選手たちの「練習日誌」を読むことができた。本日唯一の選手たちとのつながりである。忙しくなると,練習日誌でさえ山積みになっていると煩わしく思うことがある。しかし,今日はこれが唯一の心の癒しとなった。先週の記録会に参加したときの日誌には,記録がよくても悪くても,その反省,感想が書かれた後,次への抱負が書かれていた。どれも前向きな言葉だった。
 本来は選手の状態を把握するための練習日誌であるが,自分にとっての明日への糧とさせてもらった。今から日誌にコメントを書いていくところである。

2009年6月28日日曜日

準備とイメージ

 本校の1年生は来月に宿泊研修を予定しており,そのしおりの作成が切羽つまっている。今日も休日にもかかわらず,担当の職員が遅くまで残ってその仕事をしてくれていた。2人でずっと話をしながらしおりの作成をしてくれているのだが,その横にいる自分にもその声が聞こえてくる。とくに行程については,何度もあれはどうだったかな,これはどうしていこうか,会議で決まったことも,会議では出てこなかったことも,作成をしていると次々と浮かんでくる。その会話を聞いていて感心させられた。
 何事もやはり準備は大事である。先日まで教育実習生が自分の教科にもいたので,実習生に対して200%の準備をしてくるようにと再三話してきた。それだけの準備をしてもなかなか100%の授業ができるものではない。予想外のことも起こりうる。しかし,200%の準備をしていからこそ,予想外のことが起こっても対処できるのである。
 しおりをつくってくれている職員2人は,かなりの大きなイメージで活動を描いており,想定できることをできるだけ考えて行程を作成してくれている。
 ただ,他の職員がこれに甘えたり,頼ったりしてもらっては困る。これだけ想定してつくられたしおりを200%理解してほしいと思う。これは部活動でも同じこと。主将があらゆることを考えて行動していることについていっているだけでは100%の力は発揮されない。みんながみんな,200%の準備をするべきなのだと思う。

2009年6月27日土曜日

振り返り

 今日は昨日の競技会の振り返り。「レースが終わったら必ず反省して,次に活かせるように。」とよくミーティングで話をするが,実際にできている者とできていない者が練習の様子ではある。それが,やろうとしていないというわけではなく,できていない者は,やろうとして不十分だという認識はないことと,反省したことが次に活かされていないことが原因であろう。
 生徒にテストの結果が返却されたときに反省を書かせると,よく「悪かったから次はがんばろうと思う。」と書かれている。具体的に何をどうがんばるのかがわからない。それと同じで,口先だけの反省は別にして,次がいつまでもあるわけではないし,今回悪かった原因は何か,それはどうやったら改善されるのか,がんばると言っている次は具体的にいつなのか,その次でどこまでどう進めるのかを考えて初めて振り返りである。
 とくに,これまで練習ができていた選手が1人,昨日の走りは崩れた。前回の記録会で持ち直しただけに今回は走っておきたかったのだが,元に戻ってしまった。また暗中模索の状態になってはと,今日は最初から最後まで動きを見ていた。少し修正できたかと思うのだが,練習でできていることが,レースに出せないと意味がない。それが彼の反省材料である。
 6月も終わろうとしている。ここで今月の目標を振り返り,来月に活かしてもらいたい。

2009年6月26日金曜日

イーブンペース

 尼崎中長距離記録会に出場。毎年今競技会は1年生のデビュー、2、3年生の記録挑戦という位置付けで参加する。神戸でも長距離記録会があり、本チームは両方によく参加しているが、神戸は気候に恵まれることが多く、本チームと相性がいいのか、好記録がよく出る。尼崎は、大会の関係者は気を悪くされるかもしれないが、6、7月は蒸し暑く、あまり記録は出ていない。今回もそれほど期待はしていなかった。
 ところが、本チームの最初の種目である女子の1500mからなかなかの走りでスタートを切った。後半までしっかり走れており、最後の1周が実に力強い。
 実は今記録会後のミーティングは結果がどうであれ話すことがあった。それはある部員の先日の記録会の5000mを走り終えての練習日誌に「3000mを10分ちょうどで通過したので、これは16分台が狙えると思って後半がんばった。」と書かれていたことから考えていたことであった。3000mを10分ちょうどで通過したのならゴールは16分40秒である。これが,本チームが毎日積み重ねている練習なのである。ところが,後半はペースダウンすることが前提としてしまっているのである。一緒に競技役員をしていた先生方にもそんな考えの人が多かった。この考えは正さないといけないと思っていたのだ。
 しかし,好スタートを切った女子1500mに続く種目についても,後半までしっかりと走れている。男子5000mでは,3000mの通過タイムから換算した5000mのタイムよりも速くゴールした者もおり,記録もさることながら,いい走りができていた。
 期待していなかっただけに,レース後のミーティングは同じ内容を話すにしても話しやすかった。「これならいける!」と手ごたえをつかんだ競技会であった。

2009年6月25日木曜日

あきらめず

 「私は弱かったです。故障をしたから走れないとあきらめていました。」ある女子部員の練習日誌の一文である。今月初めからもう一つ脚の調子がよくないようで,選抜された競技会には,責任感からどうしても出なくてはいけないという気持ちでいたのであろう,その競技会の数日前から「大丈夫です。」と言って練習していた。ところがその競技会後からまたその痛みが再発した。いや,治っていなかったのであろう。
 しばらくは補強運動を続けるの毎日であったが,すぐに動きたがる。歩こう,走ろうとするので,「徹底して補強をするように。」と指示したこともあった。そして明日に記録絵があるのだが,その1週間前に「出場はやめておこうと思うんです。」と申し出てきた。とくに無理して出るような競技会ではないし,欠場するならそれでもかまわないのだが,当日エントリーにもかかわらず,1週間も前に決断したことが納得できなかった。
 「出たくないものを無理に走る必要はないし,故障を押して出場するようなところでもない。しかし,何でこんな早くに決めてしまうんや。記録会まで1週間あるし,その記録会で走るタイムも目標に立てとる。早くから目標をあきらめんと,そこまで治療に全力を尽くすべきだろう。」と話したのである。早くから決断してしまった方が楽になれるところはある。しかし,それでは故障も長引くであろうし,目標を安易に変えるべきではない。 日誌の様子ではそれを理解したようである。明日出られるかどうかはわからないが,この1週間努力したことには間違いない。

2009年6月24日水曜日

初志貫徹

 先週の話ではあるが,教え子が教育実習を終えた。と言っても前任校の教え子であるが,実習終了のメールをもらい,実習における充実を感じた。彼のブログを見ていたので様子はわかっていたのだが,自分にもメールで報告をくれたことで,その実習期間の充実度は相当高いものだと認識した。
 彼はここまで素直に来れたわけではない。一度就職したが大学に入り直した。まだそのときには教職の道を歩んではいない。自分には一度味わった挫折から自分のリズムを取り戻した,そんな感じに見えた。その後,陸上競技にも復帰した。しかし,思うようには走れない。そんな最中の友人の死。友人は自分の教え子でもある。その3年前に彼は父親を亡くしていただけに,追い討ちをかけるような出来事であった。このとき,自分は彼の強さを信じた。その後,5000mで高校時代の自己記録を大きく更新した。その瞬間に居合わせた自分は,素直に感動した。
 「教師になりたいと思います。」彼の口から聞いたのはもう大学4年生の頃だった。大学に残って単位を取るのだと言う。実はお父さんを亡くしたときに「先生のような教師になりたかった。」という気持ちを聞いた。高校時代には聞いたことがない言葉だった。その頃はすでに就職していた彼にはもう諦めたことだと思っていた。
 遠回りしたが,母校で教育実習を受けさせていただき,「もう一度この場に戻ってきます。」と言って実習を終えた彼の様子を聞いて,いい実習期間を送らせていただいたのだなと感じた。
 自分は彼のメールにこう返信した。「初心忘るべからず 初志貫徹 同じ舞台に立てることを楽しみに待っています。」

2009年6月23日火曜日

人間性を見せられて

 少し前になるが,本校が中間考査を実施していたときのこと。1時間目の開始3分前に校門前にタクシーが止まった。まったくチームとは関係のない生徒であるが,1人の女子生徒が降りてきた。「何やお前!タクシーかいな!何をしとるんじゃ!」と強く怒ったわけではないが,そんな声をかけた。彼女は「すいません。」と恥ずかしそうに急いで教室に向かった。
 その数分後,すでにチャイムが鳴り,1時間目が開始されてからであるが,のんきそうにやってきた生徒がいた。本校は全ての生徒が1時間目から受験するわけではないので,1時間目の試験がない生徒かと思えばそうではない。そしてポケットから電車の遅延届けを出してきた。確かに公共交通機関の遅れは公式に認められて考慮されるが,その態度は何なのか。確かに正当な理由はあるにせよ,それでも急いでくる気持ちはないものか。
 そのとき,ふと思った。「さっきの女子生徒も遅延届けを持っているのでは…」自分の心の中には「しまった!」という思いが浮かんだ。しかし,その真実がわからぬままに数日が過ぎた。そしてようやく先日,彼女にそれについて訊くことができた。確かに遅延した電車に乗っていたのである。「遅れそうだったんでどうしようかと思いました。」正当な理由があっても全力を尽くして間に合わそうとタクシーに乗ってきたのだ。
 気づいてよかったと思う。真実がわかって心が晴れた。何も言わずに全力を尽くした彼女に何かこちらが恥ずかしく思えた。

2009年6月22日月曜日

一歩進むために

 このところ非常に暑くなり,練習がしづらくなってきている。もうすでに部員たちの間で朝6時からの練習を求めているような声も聞いた。とくに先週の土曜日は久しぶりにじっくり練習ができると思ったのだが,通常通りのメニューにした。それでも数人が練習を中断した。
 練習のカットは暑さが原因ばかりではない。しかし,涼しければ間違いなく減っただろう。その日のミーティングでは暑さの話はわざとしなかった。練習を中断する際に,理由を言わずに「カットします。」とだけ言う部員に対して注意をしただけである。練習日誌を見てみると,暑さに負けたことを悔いていたり,反省したりするコメントが多く書かれていた。自分でわかっていたらそれでいいだろう。
 次のために練習を中断するのはかまわない。しかし,日誌に反省していても,次も同じでは意味がない。できるところまでやってみてできなければやめるというのはよくない。できるところまでを自分で目標を立てるべきである。誰にも同じように与えられたこの時間を無駄にしないように,練習を中断したその日も,次の日が生きてくるように,一歩進めるように考えていこう。

2009年6月21日日曜日

兵庫県のレベル

 全国高校選手権近畿地区予選会を観戦した。残念ながら本チームからは出場者がおらず,自分自身はただ興味・関心だけではなく,近畿レベルのレースを観戦することで,感覚を維持するとともに,自分自身のまたここに来ようという気を向上させることは確かに目的であったが,今回は違うものを感じた。
 レース外で会場周辺を歩いていて,観戦している高校生を見ていて,表彰を受けている間のスタンドを見ていて思うことがあった。以前から兵庫県以外の競技会では感じていたのだが,シャツを出している選手が多い。シャツを出しているだけではなく,何かだらしない。兵庫県の選手がみんなきちっとしているわけではないが,近畿レベルの大会に来て,競技レベルが上がっても服装のレベルが下がるのはどうだろうか。また,放送で何度もスタンドで立って観戦している人は座って応援するようにと言われていた。場内指令の役員であろう人が注意もされていた。しかし,立って応援する人は絶えない。それを見ていると,兵庫県の高校生もその中にいるのだが,そうした注意に敏感に反応していた。最後に表彰式であるが,優勝者の学校の部旗が掲揚されるのだが,そのときは観戦者も役員も行動を止めて立ち,部旗に注目する。しかし,立たない高校生が多い。自分が見たところ,すべて兵庫県外の生徒たちである。兵庫県でもそうした様子が見られたことがあったが,勝者をたたえようと指導してきたのである。
 やはりそうしたレベルは兵庫県が一番きちっとしているなというのを改めて感じた。そうした中で競技ができることを改めて誇りに思った。

2009年6月20日土曜日

期限

 昨日で文化祭を終えたが,その準備を見ていて時間の使い方や計算がまずいなと感じた。以前から感じてはいたのだが,時間が無限にあるかのように生活している生徒が多い。生活が行き当たりばったりで,文化祭の準備1つでも,ダラダラ進めていって期日が迫り,間に合わなければ予定変更といった様子で,期日に間に合わせるために,今日はここまで,明日はここまでといった目標がない。授業でもそれを感じている。
 残念ながら部活動でも同じである。先日,部員たちに目標を決める作業をさせた。とくに今月の目標として期限を決め,その目標を果たすためにどうしていったらいいのかを考えさせ,目標を達成するための目標を立てた。そのときは緊張感があるのだが,その後,予定外のことが起こると,その目標設定は簡単に崩れる。たとえば故障。故障によっては治すことは容易ではないが,ここまでに治そうという必死さはあってもいいのではないか。また,記録会で大きく目標から遅れた場合。その結果についての原因を追究せずに,目標を変えてしまっては進歩がない。
 時間は誰にとっても同じだけ与えられている。その使い方はその人次第。自分自身にプレッシャーを与えるためにも,期限を決めて目標を立てて活動する。絶対必要なことである。

2009年6月19日金曜日

文化祭

 文化祭。本校の文化祭は明南祭と呼んでいる。自分が所属する1年生は展示と決まっているのだが,例年,展示のクラスは各クラスが1つの展示物を提示する。しかし,今年は学年で1つのものを作ろうという提案で,発泡ボードにペットボトルのキャップを色分けして貼り,世界地図をつくることになった。新型インフルエンザによる臨時休業の影響は大きく,軌道修正も余儀なくされたが,何とか完成することができた。高さ4m,幅5mの展示物のインパクトは大きいものであった。
 ところが,展示して2時間ほど経った頃,強い風が吹き,斜めに立てかけてあったその世界地図が吹き上げられ,ひっくり返ってしまった。貼ったキャップもはがれてしまい,悲惨な様子であった。それを見た1年生の先生方が修復にかかったのだが,手が足りない。
 自分も現場に駆けつけたが,周りには1年生の生徒が多くいた。展示物が崩壊してさびしそうにしている生徒もいるが,大部分は客観視している様子であった。それを無理やり手伝わせるのは本意ではないし,何か違うような気もする。そこに数人の生徒が「手伝います。」と寄ってきてくれた。数十分後,修復は成され,世界地図は何とか再展示できた。
 人間にはいろいろな人がいる。自ら手伝ってくれた生徒たちの心は,我々がそこに甘えるのではなく,さらに育てていきたいと思う。

2009年6月18日木曜日

長距離走の魅力

 今年の本校の1年生は部活導入部率が高く,本チームの入部生が少なかったので,未経験者に声をかけようとしてみたが,何もしていない生徒が1クラスに4,5人程度しかいない。クラスによっては全員が入部している。なかなか難しい。
 それでも話をしてみるのだが,陸上競技というだけでもあまりイメージを持っていないのと,自分に対して怖いイメージを持たれていることから,端から抵抗を示したり,驚いたりする生徒が多い。
 何もしていないことに罪悪感というか,何かをした方がいいなと思っている生徒は多いようである。それはいいことなのだが,話をしていると,やはりしんどいことには抵抗があるようだ。とくに女子はそれが顕著である。「可能性を引き出す。」「伸びる。」というようなことにはあまり興味がないようだ。
 自分は,長距離走に対して「がんばれば伸びる。」ということに興味を持った。他のスポーツでかなわなくても,練習すれば勝てるようになることは魅力である。逆にいくらがんばっても,がんばっていない人に負けてしまう種目もある。それを考えれば理屈が通っているように感じた。
 単純に決められた距離を速く身体を運んだものが勝ちという競技ではあるが,単純であるがゆえに奥が深い。現時点での能力はどうでもいいので,そこにおもしろさを感じてくれればいいのだが…。

2009年6月17日水曜日

再起

 昨日の記録階で再起した男子選手をもう1人。1年生としてデビューした選手であるが,少し前まで正直言うとデビューをさせようかどうか迷っていた。と言うのも,その選手は中学2年で3000mを9分23秒87で走っているのだが,3年生でその記録を更新することはできなかった。それどころか10分を切ることさえできなかったのである。まさに再起をかけて本チームにやってきたのである。しかし,彼の動きはまだそこまで戻ってきてはいないし,自分もまずは彼を再生させて,それから大きく進化させようと思っているので,慌てて戻すつもりもない。じっくりじっくりやっていこうと思っている。ただ,ここのところの動きでは,ベストはならずとも1年3か月ぶりの9分台は出るであろうし,故障もないであろうということで,出場させることにした。
 スタートすると,中学の頃は勢いよく出ていくイメージがあったが,落ち着いて集団の後方でリズムをよく入った。2000mを過ぎて,大きく10分を切りそうだったので声絵をかけたのだが,そこからはさらに勢いよく伸び,最後までしっかりと走り切った。そして中学2年生のときの自己記録に肉薄する9分24秒14でゴールしたのである。まさに「再起」である。まだ彼はそんなに練習ができているわけではない。それでいながらのこの記録だけに「進化」も期待できる。
 そして今日からまた原点に戻り,じっくりやりながら進化していこう。

2009年6月16日火曜日

リベンジ

 第1回神戸市長距離記録会。先月の尼崎中長距離記録会が中止になったため,今年度の長距離記録会初参加となる。
 本競技会を終えてみて,本チームの今回の結果は「再起」「復活」「リベンジ」といった言葉で表せるのではないかと思う。その再起した選手の1人。
 この選手についてはこれまで何度か本欄に掲載してきた。11か月前の本競技会の男子3000mに出場した。彼にとってはこれがデビュー戦となる。しかし,そのデビューはゴールを果たせず,1900m地点で途中棄権となった。疲労骨折である。それから今春まで競技会に出場することができず,ようやく4月に1500mに出場することができたが,彼には11か月前の神戸で止まってしまった時間を動かしたいという強い気持ちがあった。満を持して迎えた今日,3000m3組に出場。実は1組にも本チームから出場した選手で,これはまた違う意味で「再起」した選手がいた。出走前,その選手と言葉を交わしている瞬間があった。何やら運命めいたものを感じた。
 そしてスタート。1000mの通過が途中棄権した昨年よりも速い。しかし,まだいい表情である。そこから徐々にペースダウンし,中盤からは動きが鈍くなった。一瞬昨年の悪夢がよぎる。そしてついに1900mを通過し,止まっていた時間を動かした。2000mの通過。これまでの練習では考えられないタイムで通過。まだ苦しみながらも体は動いている。そしてついに完走を果たした。ラスト1周は何か感慨深く眺めていた。
 一般的に見れば高記録ではない。しかし,彼にとっては練習からは考えられないすごい記録である。そして何よりもようやくデビューを果たしたのである。これがスタート,これからである。11か月かけて一歩進んだ瞬間に感動した。

2009年6月15日月曜日

文化祭準備

 文化祭が今週末にある。1年で一番大きい行事とも言える文化祭に向けて生徒たちもだんだんと身が入ってきたように思う。本校の文化祭はこれまで2日間にわたっておこなわれてきたが,新型インフルエンザによる休校の影響で1日に短縮された。そのせいか,毎年の盛り上がりに比べると何か穏やかな感じである。昨日も様子を見に学校に行ったものの,それほど準備に忙しいという様子はなかった。
 自分は,こうした学校行事は好きで,昨年は3年生の担任だったので,何とか盛り上げていい思い出にしてもらいたいと思っていた。ところが,あまりに準備に忙しいと,部活動の練習ができない。この兼ね合いが難しい。まして,部活動のことを配慮してくれる担任の先生もいれば,そうでない先生もいる。先週から今週にかけて4日連続で練習に出てこられなくなってしまった部員もいた。
 3年生はステージ発表と決まっているのだが,ダンスをするクラスが多い。さすがにこれだけは練習をしないとクラスの盛り上がりにも欠くし,当日恥をかいてしまう。毎年3年生が一番準備に熱心なのだが,今では朝から練習に取り組んでいる。
 本チームの3年生もダンスの練習に参加する。しかし,そのために練習量が落ちるということはない。今朝もかなり早くから朝練に出てきていた。ダンスの練習が朝にあると,それ以上に早く来て走ってから練習に行く。朝になくても午後にある者も朝早く来て練習量をカバーしている。だから,文化祭のことで練習を抜けることを告げに来てもほとんど何も言わず,また,練習もできる限りのところでさせようとしている。
 正直言うと,こうした努力を担任の先生方に見てもらいたい。知ってもらいたい。何も言わずにがんばっている部員たちに一言でもねぎらいの言葉をかけてもらえればありがたい。

2009年6月14日日曜日

スタミナ

 自宅の洗濯機が故障し,買うか買わないかはともかく,一度見に行こうということになった。少し歩きたかったので,5歳の娘と先に家を出て途中で嫁に車でひろってもらうことにした。
 久しぶりに娘と歩くのだが,娘のスタミナは驚くほどにたくましく,3歳の頃に3kmほどを歩いたことがあり,このときはさすがに歩けるとは思っていなかったのが,ごまかしごまかしで歩き切ってしまった。今日はそれほど歩くつもりはなかったのだが,なかなか嫁が追いついてくれず,あまりに単調な道が続くので,仕方なくいろいろな道を進みだした。まあそれでも携帯電話があるのでいいだろうと,見つけてもらえないことは覚悟した。ところが,そのままどんどん歩けてしまい,ついには自宅から5km離れた目的地に着いてしまった。時間にして1時間ほどである。距離にもペースにも驚いたが,さらにはケロッとしている娘にも驚かされた。
 しかし,それにしても追いついてくるはずの嫁はどうなっているのかと電話をしてみると,違う場所の同じ電器屋さんに行って,しかももう目ぼしい洗濯機を見つけて,値下げの交渉まで終えていると言う。いったい何をしているのか…。
 さらに2.5kmほど離れたスーパーまで歩いたのだが,娘は元気で,自分は前日に打撲した足首が痛み,そうでなくても全身が倦怠感に襲われ,体力の低下をさびしく感じた。
 スーパーで母親と再会する娘が,走って寄っていく姿を見て,ヘトヘトの自分は,これほどまでに成長するものなのかと感心した。スタミナは鍛えてつくものではあるが,先入観がないことも大事なのだと思う。

2009年6月13日土曜日

安定した走り

 明淡姫対抗陸上。本チームの選手の結果は低調に終わった。練習の経過から考えてもあまり大きくは期待できない状態ではあった。それに加えて,蒸し暑さと風でコンディションもよくない。それでも強い者は強いという印象を受けた。
 とくに一般男子5000m。これに明石市代表として本チームから2人の選手が出場させてもらった。明石・淡路・姫路の対抗戦で,各地区3人が出場するのだが,転倒や接触が心配なほどに多くの人数で走るレースばかりを経験してきている選手たちにとっては9人のレースというのはまた走りにくいかもれない。
 それでも前を行く3人の走りは安定していた。3人とも自己記録には及んでいなかったが,終始安定した走りで,最後まで崩れずに走り切った。自分が見る限り,この彼らの走りは今シーズンのどのレースにおいても大きく崩れたレースはなく,調子が悪そうだなと思ってもそれなりに走っている。まさに駅伝の走りである。
 それと比較すると,本チーム選手はまだまだ弱い。いいときはいいが,悪いときは悪い。悪コンディションでも,調子が悪くてもそれなりには走る安定感を身につけていかなくてはならない。そのためには精神状態の安定,強さを持てるように充実した練習を積んでいかなくてはいけないだろう。

2009年6月12日金曜日

大学から電話をいただいて

 昨日,ある大学の陸上競技部のコーチから電話をいただいた。3年生の進路についてではあったが,本チームは大学から声をかけていただくほど強い選手はいない。また,その大学は連絡をいただくのは初めてではなく,本当に熱心に勧誘されているのだなと思う。
 やはり競技を高校3年間続けてきたのであれば,さらに卒業後も活動を続けてほしいと指導者は願うもの。それが活躍をしてくれたらなおさらである。そうでなくても,競技を続けることの意味はあると思う。
 だから,こうして声をかけていただくことはありがたいことである。全国中に優れた能力を持っている選手がいる中で,本チームの選手のようなレベルまでよく見てくれているなと思う。本当にその熱心さは自分も見習うべくところである。
 驚くことに,本チームのホームページもよく見てくれているそうで,同欄もよく読んでくれているとのこと。ブログなのだから,どこで誰が読んでくれているかはわからないのは当たり前のことだが,改めて言われると照れくさいものである。読んでくれて電話をいただいているのだから,本チームについて認めてくれているということであろう。ありがたいことである。

2009年6月11日木曜日

心を持って

 昨日,ある部活動の生徒の下校していく姿を見て注意をした。服装を正させたのだが,その態度が悪かったので,そばに呼んで指導した。すると同じ部活動の生徒が次々と同じ姿で通っていく。しかも挨拶もまったくない。ほとんどが2年生で,中に1年生が混ざっていた。これまでそんなに挨拶がなかったことはないし,服装が悪かったことはあっても,それほどふてくされたその場しのぎの態度はなかった。数人まとめて指導したが,どうも手ごたえは感じられなかった。
 その数分後,その部のキャプテンが謝りに来た。それ以上くどくど言うつもりはなかったので,そのまま帰したのだが,今日そのキャプテンと話してみると,彼自身も今の状態は不満なようで,困り果てている様子であった。部の体制には自分は何も言えないので,少々不憫に思えた。
 ふと自分のチームに当てはめてみた。確かに主将に対して自分は厳しい指導をしている。その分,主将になった当初に比べて,引退する頃にはずいぶんと成長している。この成長を感じられることは嬉しいものである。
 厳しいことを嫌がる人間も確かに多いが,厳しいから単純に嫌だとかしんどいとか不満なわけではないはずである。理屈を通して心を持って接すれば,誤解やわだかまりはないのではないのだろうかと思う。

2009年6月10日水曜日

天候を味方に

 雨の中での練習。以前にも掲載したことがあるが,本校に赴任して,前任校,自分のそれまでの生活の中と比較して抵抗が強いなと思う点が2つある。それは朝早いことと,雨である。朝早くから活動することには非常に強い抵抗があるらしく,自分が大して早くないと思っている時刻でも,「そんなに早くから!?」と言われる。そして雨である。陸上競技は,雨の中でも競技会はおこなわれるので,雨の中でも練習をすることが多い。冬の雨やあまりにも激しい雨の場合は考えるが,とくに夏の雨はかえって涼しい中で走れるのでありがたい。
 確かにぬれるのはあまり気分のいいものではない。今日も見ている方の自分はほとんど全身がぬれて寒く,けっこうつらかった。自分の思う以上にぬれることに抵抗があり,部活動も,雨となると練習が大きく変わっていた。もちろんグランドが使えないとなると当然練習を変えないといけないが,それ以上に,雨だと練習ができないという先入観があるように思える。
 梅雨のこの時期,雨は当然多くなる。そこに練習に対する追求心がなくなると,工夫がなくなるだろう。天候を敵にするも味方にするも自分次第である。

2009年6月9日火曜日

ゴミに気づいて

 朝練でのこと。今日は少し早く行ったのでかなり長く走っていた。もうあと10分で終わろうかという頃になって,走っているトラックの外側にゴミを見つけた。コンビニおにぎりの包みである。そういうゴミがグランドにあること自体が許されないのだが,残念ながら定時制高校の給食である。
 走り終わってから10分ほどは選手の走りを見て職員室に向かうので,そのときに捨てようと思っていた。ところが,ラスト1周というところではゴミがあったのだが,いざ拾おうとするとゴミが見当たらない。辺りを見回したが,どこにもない。近くにゴミ箱があるのだが,それを見に行くとそれが捨てられていた。部員の誰かが拾って捨てたのである。
 しかし,結局は誰であるか訊きそびれてしまい,わからずじまいであった。午後の練習が終わって,帰宅しようと自転車置場に集まってくる数人の部員に「朝,おにぎりの包みを拾って捨てた人!」と訊ねたが,その中にはいなかった。まあ誰でもいい。部員であることは間違いない。誰も気づかないだろうと思っていただけに気分はよかった。

2009年6月8日月曜日

余裕のない心

 新型インフルエンザによる休校が5月26日(火)に明け,28日(木)には中間考査,そしてそれが終わってすぐに6月3日(水)から5日(金)まで県総体。終わって2日間は休日と,今日から落ち着いて授業が再開できるという感じだった。
 しかし,先週あたりから少々イライラする内容が学校であり,県総体中も終わってから学校に帰ってきていた。とくに問題が起こっているわけではないのだが,生徒の様子やそれに対応する職員の様子を聞いて,直感的に働くものがあった。
 実際にその直感は当たっていたのだが,この直感のために,家を出る前からすでに頭が学校モードに入っており,起きてから家を出るまで考えごとばかりしていた。今朝はめずらしく上の娘が起きてきており,家を出るときに見送りに出てくれたのだが,娘の見送りがあるときはハイタッチをして出て行く。ところが,考え事をしていたために,靴を履いてそのまま娘の顔も見ずに「行ってきます。」とだけ行って家を出てしまった。
 通勤途中,ふと我に返ってこのことを思い出し,後悔の念にかられた。心に余裕がなくなっている証拠である。忙しい日々は続くが,余裕を取り戻していきたい。

2009年6月7日日曜日

身体を動かす脳

 走っている選手を見て,「肩を落とせ。」「姿勢を正せ。」「腕を後ろに引け。」などと言うときがある。しかし,これは一度では済まされず,同じ選手に何度も同じことを言わなければならない。
 選手の意識が薄く,言われたときだけ直そうとするが,集中力が持たずに,また言われないと意識ができないということももちろんある。しかし,自分で言われたことをやっているつもりの者がいる。
 「腕をまっすぐ伸ばせ。」と言ってもまっすぐ伸ばせない者がいる。自分はまじめに伸ばしているつもりなのだ。その腕の曲がった状態がまっすぐに伸びている状態だと脳が間違って記憶しているのである。ランニングフォームも同じである。とくに本チームの選手は肩が硬い者が多く,腕が後ろに引けずに横に引くか,肩が上がって肩ごと振るかという状態になってしまう。
 自分が競技をしていた頃よりも,そんな選手が明らかに多い。幼少の頃に身体を動かしていない者が多いからだと思う。何か特別に習いごとをしないと動かすことがない。こうした動きは幼児や小学生は簡単に矯正できる。しかし,高校生ともなると相当時間がかかる。身体を動かすためにも,いかに脳を柔らかく動かすかだと思う。

2009年6月6日土曜日

経験によって

 今日は幹部交代式。と言ってもちろん陸上競技部全体の幹部交代であって,駅伝チームに交代はない。短距離は引退する者が多いので,幹部交代式と同時に引退式となり,感極まる者もいるが,駅伝チームの部員たちは幹部に入る者もいるが,チームは継続なので,県総体が終わったからといってけじめを感じてはいない。そんな中ではあるが,本チームの部員で,部の女子副将を務め,今日交代する3年生がいる。その選手が挨拶をしたときの言葉に「先輩たちがされてきたことは簡単そうに見えて,実はすごく難しいことがやってみてわかりました。」と話した。何気ないありふれた言葉のように思える。しかし,自分には何となく心に響いた。
 確かに,部の幹部よりも駅伝チームの幹部になる者の方が大変である。部の幹部,とくに副将となると,極端に言うと何もしていないようにも思える。それでもチーム全体を見ようと意識,努力をしたということである。副将という立場だけに余計に難しく感じたのではないか。
 「私は引退するわけではなく,駅伝まで続けるので,新しい幹部に少しでもこの経験をもとにサポートしていきたいと思います。」と挨拶を締めた。後輩たちにとっては頼もしい限りではあるが,また先輩と同じように感じられる幹部になってもらいたい。

2009年6月5日金曜日

目標に向かって

 兵庫高校選手権最終日。女子3000mWに出場。久しぶりの本競技出場となったが,とくに競歩の専門というわけではなく,これで2戦目となる。これまで速い歩きの練習ができておらず,歩くフォームを矯正中に故障をしてしまい,ここまで十分に整えられたわけではないが,自己記録の更新だけはしたいと思っていた。
 前日,出場する選手に最高到達点となる目標を訊ねた。「17分15秒」。さらに絶対到達できる目標として「17分台」とした。当たり前のことながら,今大会の目標はこの間となる。彼女は競歩に出場するのは今大会が最後なるので,最高到達点は低いかもしれない。「ベストの状態で十分に練習ができていたら」ということで立てた目標である。それまでの彼女の自己記録は18分12秒32なので,目標設定としては妥当だと言える。
 実際歩きだすと,以前ならこの記録でもそこそこ競り合えたが,ここ2年ほどで爆発的にレベルが上がり,完全に周囲には置いてかれた。それでも彼女は自分のリズムを守り,大幅に自己記録を更新するペースで歩いた。そのピッチは衰えることなく,最後まで崩れずにゴールした。17分20秒36。最高到達点までわずか5秒にまで迫る記録であった。
 終わってからいつも合宿等でお世話になり,アドバイスしていただいている先生に「あのピッチで歩けるならもっと3000mは走れるよ。」と言っていただいた。最終的にはそれが目標であるだけに嬉しく思い。そのまま彼女にも告げた。
 これで総体が終了した。チームとしての目標は50%の到達度合いである。目標設定の難しさと必要性を感じた。軌道修正して駅伝に向かいたい。

2009年6月4日木曜日

日常生活から

 兵庫高校選手権第2日。本日の本チームからの出場者はいない。3000mSCも残念ながら何年か続いた決勝進出が途絶えた。そういう意味ではおもしろくない一日である。
 しかし,山梨学院大学陸上競技部大野先生にお会いし,面白いお話をいただいた。同大学の藤澤勇選手が,関東インカレで39分15秒00で優勝したのだが,この記録は日本新記録であった。これだけの結果を出すにはそれ相当の努力があったと思う。そのインカレの表彰式で,一番高い表彰台に乗るわけだが,その表彰台の前に歩いていく姿も,まさに競歩選手のようだったそうだ。競歩というと,姿勢を正し,かかとから地面に着地し,膝を伸ばして腰を乗せて歩く。その歩きで表彰台に向かったのだと聞き,「あ~やはりそれだけの選手になると普段の動きにも染みついているのだな。」と思った。
 そういえば昔,自分が選手だった頃,足が外に向いて着地するので,それを直そうと,日常生活から着地を意識していた。授業を受けているときも足が外に向かないように座っていたし,歩いても走っても自転車に乗ってもつま先が外に向かないように意識していた。だんだんとそれが無意識になっていったと同時に矯正されていった。
 競技会に出ているとき,練習しているときだけが競技者ではない。こうした日常生活からの意識が競技者を育てる。競技者は,競技をしている時間よりも,それ以外の時間の方が長いわけだから,そうした意識が大きな差となる。大事なことではないか。

2009年6月3日水曜日

天候を味方につける

 兵庫高校選手権第1日。新型インフルエンザの影響で,5日遅れでの開催となった。昨日まで非常に天候もよく,暑い日が続いており,ミーティングでも県総体らしい天候になってきたという話をしていた。ところが今朝の天気は雨。時折強く降るような様子もあった。
 会場に着いて,他校の先生方とお会いするたびに「いやな天気やな。」「昨日までいい天気やったのに何でまた今日から雨なんや。」といった言葉が聞かれた。そうだろうか,そんなに雨という天候は嫌だろうか。確かに自分たちが競技会の準備をしたり,競技役員をしたりするのは雨が降っていない方がいい。しかし,選手の頃は雨の方が好きだった。もちろん長距離走は雨の方が気温が落ちるので,好コンディションであることが多いが,雨天を悪い天気というように,雨に対する先入観を持った人が多いのでそれを逆手にとって利用すれば逆に自分にはプラスになる。また,人が嫌がる天候を味方につけることはより勝利に近づく。
 ベストコンディションは誰にとってもベストコンディションであるが,悪環境といわれる状況は練習を裏切らない。練習を積んできた者が勝つ。人が悪環境という状況を味方にするか敵にまわすかは自分次第だと思う。

2009年6月2日火曜日

イメージ

 イメージトレーニングといったことを高校時代に教えられた記憶がある。自分が競技会に出る前に,その競技におけるパフォーマンスをイメージするのである。もちろん敗戦をイメージするのではない。常に自分は勝者である。それが現実に近ければ近いほどのめりこんでいく。スタートラインを切ってからゴールラインにたどり着くまでの自分のイメージを描いていく。5000mを走るのであれば,1周目のラップからずっと刻んでいくのである。1000m通過,2000m,3000m…。だんだん先頭集団は絞られていく。4000mを通過していよいよラストの駆け引き。スパートのかけどころをにらみながらレースは進んでいく。そしてラスト1周の鐘を聞く。鐘の音には惑わされず出所をうかがう。最後はゴールラインに向かってまっしぐらにスパート。なぜか,現実感からか,先頭でゴールしたことがないのが自分のイメージである。
 今はこのイメージが自分ではなく,指導している選手たちのレースで描かれる。もちろん選手たちにも自分のイメージを描いてもらいたい。イメージできないことは決して現実には成り得ない。自分は明日からの県総体に向けて,本チームからの出場者のイメージは出来上がった。あとは選手たちがしっかりとした目標を立て,そのイメージができたかどうかである。1つの経過として大事なところ。期待して明日を迎えたい。

2009年6月1日月曜日

目標設定

 今日の練習はタイムトライアル。県総体前ということもあるが,県総体に出ない部員たちも,競技会から遠のいており,たまには刺激も必要であろうと全員が走った。
 ただ,今日の目的はタイムではない。「目標設定」である。それも,今日のタイムトライアルだけを見るのではなく,これから出場するであろう競技会に向けての目標がある。その競技会での目標を達成するための,今日の目標をしっかりと立てて走ろうと話した。
 心なしか,いつもよりアップから動きがスムーズで,いい動きであった。タイムトライアルの結果も上々であった。ベストとまではいかないまでも,これまで不調をかこっていた者もしっかりと最後まで走れた。
 練習前に話したことに対して,さらに練習後のミーティングでは加えた。タイムトライアルをすると言われて,目標を設定するのに,アップで自分の調子を見て設定するだけでは行きあたりばったりで,たまたま調子がいいときは走れるが,そうでないと崩れる。最大の目標である駅伝に向けて,秋にはどれだけで走りたいではなく,どれだけで走るのか,そのためには今どれぐらいで走るのか,それに向けて練習ではどれだけで走るのかを明らかに設定する必要がある。その目標の明確化がモチベーションを上げ,競技力向上につながるのだと思う。