2009年6月24日水曜日

初志貫徹

 先週の話ではあるが,教え子が教育実習を終えた。と言っても前任校の教え子であるが,実習終了のメールをもらい,実習における充実を感じた。彼のブログを見ていたので様子はわかっていたのだが,自分にもメールで報告をくれたことで,その実習期間の充実度は相当高いものだと認識した。
 彼はここまで素直に来れたわけではない。一度就職したが大学に入り直した。まだそのときには教職の道を歩んではいない。自分には一度味わった挫折から自分のリズムを取り戻した,そんな感じに見えた。その後,陸上競技にも復帰した。しかし,思うようには走れない。そんな最中の友人の死。友人は自分の教え子でもある。その3年前に彼は父親を亡くしていただけに,追い討ちをかけるような出来事であった。このとき,自分は彼の強さを信じた。その後,5000mで高校時代の自己記録を大きく更新した。その瞬間に居合わせた自分は,素直に感動した。
 「教師になりたいと思います。」彼の口から聞いたのはもう大学4年生の頃だった。大学に残って単位を取るのだと言う。実はお父さんを亡くしたときに「先生のような教師になりたかった。」という気持ちを聞いた。高校時代には聞いたことがない言葉だった。その頃はすでに就職していた彼にはもう諦めたことだと思っていた。
 遠回りしたが,母校で教育実習を受けさせていただき,「もう一度この場に戻ってきます。」と言って実習を終えた彼の様子を聞いて,いい実習期間を送らせていただいたのだなと感じた。
 自分は彼のメールにこう返信した。「初心忘るべからず 初志貫徹 同じ舞台に立てることを楽しみに待っています。」