2009年6月16日火曜日

リベンジ

 第1回神戸市長距離記録会。先月の尼崎中長距離記録会が中止になったため,今年度の長距離記録会初参加となる。
 本競技会を終えてみて,本チームの今回の結果は「再起」「復活」「リベンジ」といった言葉で表せるのではないかと思う。その再起した選手の1人。
 この選手についてはこれまで何度か本欄に掲載してきた。11か月前の本競技会の男子3000mに出場した。彼にとってはこれがデビュー戦となる。しかし,そのデビューはゴールを果たせず,1900m地点で途中棄権となった。疲労骨折である。それから今春まで競技会に出場することができず,ようやく4月に1500mに出場することができたが,彼には11か月前の神戸で止まってしまった時間を動かしたいという強い気持ちがあった。満を持して迎えた今日,3000m3組に出場。実は1組にも本チームから出場した選手で,これはまた違う意味で「再起」した選手がいた。出走前,その選手と言葉を交わしている瞬間があった。何やら運命めいたものを感じた。
 そしてスタート。1000mの通過が途中棄権した昨年よりも速い。しかし,まだいい表情である。そこから徐々にペースダウンし,中盤からは動きが鈍くなった。一瞬昨年の悪夢がよぎる。そしてついに1900mを通過し,止まっていた時間を動かした。2000mの通過。これまでの練習では考えられないタイムで通過。まだ苦しみながらも体は動いている。そしてついに完走を果たした。ラスト1周は何か感慨深く眺めていた。
 一般的に見れば高記録ではない。しかし,彼にとっては練習からは考えられないすごい記録である。そして何よりもようやくデビューを果たしたのである。これがスタート,これからである。11か月かけて一歩進んだ瞬間に感動した。